担当教員との話し合い要旨
 今日は、担当教官と修論テーマについての指導を受けた。

 今日の一時間目は電気工学であったのだが、学生が誰も来ないので、以前相談していた修論テーマについてのアドバイス、というか指導を受けることになった。




 「事例研究をいくつ集めても事例にはならない」「修了生がなぜLinuxで学校管理システムを作ったのか。それは、企業が作る学校向けのシステムは使い物にならなかったからだ。素人でもこんなものが作れるんだぞ、というところを見せたかった。そのツールはソースを公開しているため、企業の人たちがソースを参考に商品を作っている」「いくら学校へ言っても仕方がない。総合的な学習の時間は、まねをすればいいというものではない。以前総合的な学習の時間の研究会に参加したら、学校の先生が千人以上も集まってきた。これは異常なことだ」「・・・」

 とか話をしているうちに、学部生がやってきた。なかなか集まらないので、話の続きを行っていた。学部生に、
「2007年には、大学全入時代がやってくる。そうなると、高校生はどうなると思う?」
と質問をしていた。学部生は、(ある意味模範解答の)
「勉強しなくなると思う」
と答えた。ようするに、高校での勉強は、大学に入学するためにしている、ということだ。
 本当は、大学全入時代がきても、何の問題もないようにしなければならないと思う。
「なぜ、勉強をするのか」
を、自分なりに、真剣に考えなければならないと思う。当然、教師は、それに耐えられるだけの資質と能力が問われるようになるだろう。「教師に必要な資質と能力」とは何か。
 総合的な学習の時間で、子どもたちにいわゆる「生きる力」を身につけさせるには、教師の能力が問われることになる。特に中学校は「総合的な学習の時間」はなくなった方が良いと考えている教師が大半である。教師は、「総合的な学習の時間」をしっかりとすれば、本当の意味の学力がつくんだということを体験する必要がある。そのためには子どもたちの変容が必要である。
「子どもが変われば教師も変わる」


 そのほか、他国の教育についても触れられた。
・韓国では、にほんよりも教育の競争が激しいが、教育現場でそれ以上に激しいものがある。それは何か?→留年すると徴兵される
・フィンランド、スウェーデン、ノルウェー等の教育制度はなぜ勉強するのかがしっかりと身に付くようなシステムになっている(というようなことを言っていたと思う)[注:あとで聞いたところによると、これらの国は人口が少ないので、単純には比較できないとのこと]



 全然関係ないけど、NHK英語でしゃべらナイトを見ていたら、映画「Shall we ダンス?」の草刈民代さんがでていて、日本人とアメリカ人の違いについて、日本人の場合は、
「ダンスホールへ行くと、「ダンスをしなきゃ」と思ってしまう」
『決まりがあると自由になれる』

等と言っていた。うぅん、なんだかどこかで聞いたせりふだ。



最後に、M2の方に紹介された
これを好む者はこれを楽しむ者に如かず
「総合的な学習の時間」の一層の充実に向けて
2003年6月16日
上野 健爾
を紹介する。以下はその引用文。

感傷性に富んで、知力・理知力に乏しいところへ、理論の研究を実用面にのみ見ようとするから、教育は一方向きになっていく。


まず、物を客観的に見ることを学ばねばならぬ、そこからこれに対して徹底した分析が加えられなければならぬ。


大学生の「学力低下」の一番の本質は意欲・関心・興味を持続させることができないことにある。


「学びを深める」ことがどのようなことであるか、教科学習と総合的な学習を二律背反的に捉えることをやめて、生徒の立場に立った議論が必要である。子供は 20年後、30年後に社会の中心として活動しなければならないのである。そのために、学び続けることを保証する力をつけることが教育の役割である。


「責任をもつ者は責任を取らねばならない」となっている。しかしこの日本の社会では残念ながら、責任をもつ者が責任を取ろうとしていない。そして子供たちはそれを的確に見抜いている。教育の歪みは、実は大人である私たちの責任不在の社会の歪みでしかない。教育改革の議論の中身から、子供たちの姿が消えて、自己の利益のため、自分たちの主義主張のための議論になっているのはその典型である。


学ぶ楽しさを体験したことのない、自ら疑問を持つ時間が充分に取れない教師が「総合的な学習の時間」を有効に使えるはずがない。


教育は先生が教えることではなく、子ども達の自由な発想を大切にし、共に学ぶ、学びを深める努力が必要である。

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by viewtleaf | 2004-11-16 09:10 | 修論
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