これまで Eveline Lowe Primary School の授業を見てきての感想
参考リンク
Eveline Lowe Primary School HP
National Carriculum online
鳴門教育大学の 国際交流推進への期待・・・山崎先生の文章が載っています。





 私が初めてイブラインロウ初等学校の授業を見たのが、10月12日でした。
 このときは、算数の授業を見たのですが、外国の生の授業を初めて見た、ということもあって、授業の内容よりも、まず保護者の人が子どもを学校へ連れてくるのに驚きました。聞くと、イギリスでは誰かが必ず子どもの送り迎えをしなければならないそうです(しないと罰せられる!)(追加:これは、低学年の子どもたちのみです。別に法律で決まっているのではありません。イギリスでは、例えば小さい子どもが一人で出歩いていたら「虐待されている」と考えるそうです。ちなみに、高学年の兄弟がいれば、一緒に来れば問題ありません。)。最近の事件を見ていると、日本でも取り入れればいいかもしれないな、と思います。
 そして、イギリスの学校は、「家庭」をイメージしているのにも驚きました。子どもたちが学校へ来て、地べたに座って本を読んだりしながらくつろぐ。まさに家庭のようですよね。
 算数の授業を見て、最も感じたのは「文化の違い」でした。授業を見ていたある院生が、「割合分数と量分数とをごちゃまぜにして教えている」と話し、ワンダさんに確認すると、意識せずに教えているとの返事。確かに、英語ではhalf a dollar、quarter an hourのように、日常的に量分数を使っているが、日本では2分の1時間や4分の1時間とは言わない。驚いたのが「4分の3」をイギリスでは「three quarter」と言うことです。(追加:three fourthとも言うそうです。three fourthの方がより口語であるとのこと。)quarterが3つということですね(ありがとうございます、N氏。:参考リンク)。quarterという感覚は日本にはないですよね。(追加:日本でもあぁ、やっと半分修論ができた、とかいうように使ったりしますが)まさに文化に根付いている、という感じを受けました。このことだけでも、「イギリスの授業を見ることができて良かった」と強く感じました。

 合計4回、授業を見る機会があったのですが(見られなかった授業のDVD、また貸してくださいね!)、毎回新しい発見がありました。

 4回のうちの2回は、学部生と子どもたちとの交流が主でした。子どもたちは、いわゆる低学年の子どもたちでしたが、コメントがきちんと文章で表現されていました。単語で答える子どもには「文章で話しなさい」と注意する場面も見られました。日本では、大学生になってもきちんと先生の質問に答えられない人がいます(自分自身も気をつけなければ・・・)。このあたりは日本でもしっかりしていく必要があると思いました。
 理科の授業では、実社会の事象と結びつけた内容で授業進めていることに関心を持ちました。このあたりも、日本でも教師は生活との関連を把握した上で子どもたちに教えていけるようにしなければならないと思います。そうすることで、算数(数学)や理科(化学・物理等)に興味や関心を持つ子供たちが増えていくと思います。
 
 教師に大事なのは、やはり「教科をしっかりと教える力(教科書を教えるだけの力、というのではなく、もっと広く深い力)を持っていること」だと思います。そのためには、教師自身が常に勉強していく姿勢が必要です。大学ではいくつもの教員免許を取ることができます。いろいろなことに興味を持つことは大切です。でも、本当に教師になりたいのであれば、「自分は一体何を教えたいのか・何に興味・関心があるのか」を自分自身に問いかけ、それに関する深い知識を持てるように勉強をして欲しいと思います(これは自分自身に対しても言えることですが)。そのベースがあって、初めてワンダさんの言う「子どもたちに学習の仕方を学ばせる」「自立を促進させる」ことができるのではないでしょうか。

 イブライン・ロウ初等学校の(低学年の)授業を見て約2ヶ月が経過しました。日英総合学習セミナーもありました。その間、イギリスの教育について調べ、考え、何人かの人とイギリスの教育についてのお話を聞いたりもしました。何人かの人の話を聞いて感じたのは、イギリスのの教育に関しては、一つの学校を見ただけではわからない、と言うことです。一つの学校を見て、全てのイギリスの学校も同じだ、と思ってはいけない、ということです(日本でも、一つの学校を見て、どこも同じだ、とは思わないですよね)。
 イブライン・ロウ初等学校は、教育科学省と内ロンドン教育当局が創設した、「拡大した教室(Expanding Classes)」を特徴とする「教室のない学校(School without Classes)」(追加:現在は創設当時とは異なる部分もある)で、他のイギリスの学校とは単純に比較できないと思います。
 ある人は、イギリスの教育はだめだ、と言います。貧富の差が激しくて、英語ができない子どもたちが多くて、底辺にできない子どもに合わせるから教育の質が低い、と言っていました(自分の子どもをイギリスの(日本人学校ではない)学校に通わせていたらしいです)(追加:実際は英語が話せない子どもに合わせる、ということはない。ただ、英語が話せること話せないこの格差が広いことは確か。)。
 私自身、イギリスの学校について直接見たり聞いたことがあるのはイブライン・ロウとモルシャムの2校だけです。どちらもイギリスの学校の中では評価が高いところです(よね?)。そのような学校を見て、何を学ぶのか。自分でこれをはっきりと持って見る大切なのではないでしょうか。

追伸:何でもそうかもしれませんが、その情報が本当に正しいのかどうか確認する癖を付けないといけないな、とつくづく感じました。
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by viewtleaf | 2004-12-12 11:54 | イギリスの学校
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毎日起こった出来事を記入し、「振り返り」に活用したいと思います。写真は我が子の作品。
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