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重症心身障害児(者)在宅介護支援研修2日目
 先日に引き続き、研修。なんだけど、徳島市内へ行って、板野町へ行って、さらに徳島市へ、と忙しい一日でした。

 今日は、日常介護、機能訓練、コミュニケーションについての講演でした。

 昨日は専門用語が飛び交い、非常に苦しい一日でしたが、帰ってからこのブログに書き込むことで、多少は脳に残ったのか、今日は「学び」が多い一日となりました。

 簡単に紹介します。

☆重症心身障害児者の日常介護
◎入浴介助
 入浴に限ったことではないですが、
・目を離さない
・手を離さない
・できれば複数で介助
がポイント。足浴をするだけでも体が温まる、とのこと。んー、足浴したくなってきた。
○入浴できないときの工夫
 資料をいただき、ケリーパッドの作り方を実習(見ているだけですが)。使い方についての説明もありました。   参考リンク
重症心身障害児(者)在宅介護支援研修2日目_a0014712_024756.jpg
 湯を使わない洗髪・・・ドライシャンプーを使う。

◎更衣介助
 シャツのボタンをマジックテープにする等、できるだけ自分でできるようにすることで自立を促します。

 『どのようにすれば、この人が苦痛なく暮らせるのだろうか?』という配慮がちりばめられたお話で、非常によかったです。他にもいろいろ体験談をお話しいただきました。一つを紹介。
 ある女の人は、パフェが大好物で、ある喫茶店に通うのですが、段差があったり、店内が狭かったりと大変だったそうです。それでも、「パフェを食べたい!」思いが強く、何度も通います。そうしていると、喫茶店の方が、段差をなくしたり、店内の配置換えをして車いすでも通りやすいようにしてくださったそうです。

 あなたは、このお話から何を学びますか?

☆重症心身障害児者の機能訓練について 
 体位変換移動介助の実習(見ているだけでしたが)、車いすへの移乗の実習(これも見てるだけ)等を行いました。

 この講演だけに限ったことではないのですが、すべて講演だったので、もっと他の方法があるんじゃないかな、と考えながら講演を聞いていました。例えば、この車いすのことですが、講演者だけのお話ではなく、参加者と一緒に出し合うようなワークショップをすれば、もっといろいろなアイデアが出たのではないかな、と思います。それに、参加者はずっとパイプいすに座りっぱなし。せめて机を用意できるような場所にするとかできなかったのかな、と思いました。

 ☆重症心身障害児者のコミュニケーションについて
 これが最後の講演でした。そして、これが最も心の琴線に触れたお話でした。
 これだけでも非常に長くなるので、一つだけ。
  ☆高感度人間になるために
    1.先入観にとらわれない
    2.人間としての関心領域を広げること
3.自信過剰にならないように気をつけること
4.感じたまま、思うがまま、伸び伸びと行動してみることが必要
5.何ごとにも真剣になることによって感性は高度化する
6.なるべくアウトサイダーの人と多く付き合うこと
7.自分の習慣なおしに挑戦すること
8.たえず美しいものに接する心掛けが必要
9.健康管理に留意する

 重症児者は、言語による理解が困難であったり、意思伝達が困難であるため、声や身振りでしか表現できません。身振りも出来ない人は眼球の動き等で『はい』『いいえ』を表現するのです。しかし、彼らは、表現力は弱くても、一生懸命笑顔で応えてくれたり、我々に訴えかけます。我々が彼らの訴えに気づくためには、“高感度な人間”にならなければなりません。

 

おまけ:テレビで、川口能活氏が、デンマークでのGKコーチからの話「一人でチームを変えようと思いすぎている」「サッカーは11人でするものだ」「せっかくデンマークに来ているんだから、もっと楽しんだらどうだ」「サイクリングでも、バーベキューでも・・・」を紹介しているのを聞いて、『!』と思ったので、ここにメモを置きます。
by viewtleaf | 2005-01-23 23:52 | 特別支援
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毎日起こった出来事を記入し、「振り返り」に活用したいと思います。写真は我が子の作品。
by viewtleaf
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